理事長紹介
ご挨拶
理事長 大塚 光子
本学園は、一つのキャンパスに幼稚部から大学院までを併せた総合学園です。教育機関の設置形態として全国でもめずらしく、私どもはそこに、今日の学園づくりのポイントをおいております。その牽引力ともいうべき大学は、今年創立112年を迎えました。
本学園の前身の、東京の大塚にありました帝国女子専門学校が戦災で焼けだされて、この相模原の地に移り、新制大学として名前も改めて再出発したのが、昭和24年ですが、それと相前後して、幼稚部、小学部、中学部、高等部が創設されました。中学部と高等部は3年前から一貫教育を目指しております。各部がそれぞれに教育目標を掲げ、独自に機能しておりますが、同時に、学園内の連携が着々と実を結んできております。そのそれぞれが、人間で言う還暦をすでに迎えております。この地での伝統が培われるのに十分の時間でしょう。学園のDNAが脈々と流れ、伝えられていると信じます。そして同じDNAを受け継ぎながらも、生きる時代に応じ、環境に応じてそれぞれのパーソナリティーを形成してゆくのが、また目的と自覚をもつ学園の生きる姿でありましょう。
本学の創設時の第一の目標はあたらしい近代化の時代に男性だけでなく女性にも教育の機会を与え、充実させようというものでした。教養豊かな女性が育ってはじめてよい国が育ち、そして女性がもっと社会的に活動してこそ、社会のレベルアップが図られるというのがその根底にある考えです。その後、日本の社会も女性の社会意識も変わり、女性の進学率も大幅に増加して、限られていた職業選択も広く、自由になりました。そして今日では、単に男女平等ということにとどまらず、女性独自の社会的な役割に、大きな期待がよせられています。
本学は、創立110年を期に日本の将来を担う女子教育の場としての再出発を決意し、新たに「地域社会の未来をユニークな着眼点で発想し、貢献する女性を育成する」という目標を掲げました。女子大学としての存在意義もそこにあると考えております。
本学園各部に流れるDNAは110年余の教育の歴史と誇りであることは言うまでもありませんが、相模原のキャンパスのゆったりとした、開放感のある緑豊かな雰囲気と環境とが知らず知らずのうちに、それぞれのパーソナリティーののびのびとした育成にも影響しているものと考えます。今後も、学園のよさを損なわないように、そして、なお新しい時代に適応できる強さとしなやかさをはぐくむ教育を目指してまいります。





